REPORT of 濱田洋服店 HAMADAYOUFUKUTEN



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STEFANO BRANCHINI氏との出会い

「ステファノ・ブランキーニ」もうその名だけで価値。そんな次元に達していることについて世界中で異論はないでしょう。靴を芸術の領域に高め、ハンドメイドは失ってはならない技術だ!!と、世界に向けて発信し続けるボローニャの貴公子。それがステファノ・ブランキーニ。
 私がイタリア流という看板を背負うようになって10年、ブランキーニに対する憧れと敬意は格別なもの。彼とのご縁を頂けるその日を待ち続けて、ようやく辿り着いたボローニャ・ブランキーニ本店。皆さんが思っているよりずっとずっとこじんまりとした店内には、宝石のような靴が並びます。この度、ステファノ本人と奥様、さらに息子さんと娘さんにお会いする光栄に恵まれました。この家族は全員美しい。ちょっとずるいと思うくらい。彼らの情熱を是非直接伺いたいとステファノ氏に早速質問を始めた。
 「日本のブランキーニファンに一番伝えたいことはなんですか?」ヘンリープールを訪ねた時と同じように、根本的な部分を聞いたつもりだった。しかしその答えはまたもや私の想像を超えたものだった。まず、私が何を聞きたいのか?を理解してもらうまでに、しばらくの時間がかかった。これも驚くことだった。「お客様に伝えたいこと」という、日本では比較的なじみのある質問が、なかなか彼らに通じない。イタリア人の通訳をちゃんと用意していたので、イタリア語の問題ではない。最終的になんとなく理解してもらえ、ステファノ本人が出した答えはこれ。
 「私の靴を見ればその全てがわかる」
 まあ、イタリア人らしいというか、あまりにも心憎いというか。かっこよすぎる。
イギリスとは全く違った感性と、文化がその一言に集約されていた。イギリスもイタリアも大変短い言葉ではあったが、それゆえに凝縮されたまさに一流ワインのような独創性ある豊かな香りと、どこか懐かしい味わいを頂いた気がした。大変長い時間と濃厚なコミュニケーションを頂き、日本に次回来日したとき是非会いましょう!!と両手で固い握手を頂き、私とブランキーニの幕が少し上がり始めた。

Stefano Branchini

Stefano BranchiniStefano Branchini
Stefano BranchiniStefano Branchini

Henry Poole

イギリスの歴史・仕立て屋の名門ヘンリープールを訪ねる

私が19歳の時、紳士服の勉強を初めて最初に出会った言葉。それが「Henry Poole」ヘンリープールでした。ヘンリープールとは、サビル・ロー15番地に本店を構えるサビルロー通りでもっとも古いテーラー。フランス(ナポレオン)の時代「ワーテルローの戦い」1815年では軍服を担当。背広のルーツを作ったテーラーともいわれ、日本では昭和天皇、吉田茂、白州次郎、世界ではイギリスのチャーチル首相、イギリス王室を始め世界のVIPの服を作ってきました。その店がなんと2010年現在も、ロンドンのサビルローに存在するのです。まさに歴史そのもの。そんな国イギリスへ、人生初めて降り立った時、私がその店を尋ねるのは必然でした。胸の高鳴りを押し殺しながら、ヘンリープールの店内へ入りました。私がテーラーだということを告げると、ヘンリープールの店内、さらには職人の部屋も含めてその全てを自由に見学してもいいと許可を頂く光栄に預りました。驚くことにヘンリープールのオーナー サイモン・カンディー氏との会談まで実現してしまったのです。私がテーラーだと伝えることで、店側にとっては私たちが客ではないことは分かったはず。その状況でこの待遇。これが超一流というものか。そんな感動に包まれながら、オーナーに直接会い、そして私は彼に質問するチャンスに恵まれた。私が質問したい内容は決まっていた。「紳士服の仕立て屋にとって一番重要なことはなんですか?」私が紳士服という道に入り17年。ヘンリープールに聞きたかったこの質問の答えが今聞ける。私の夢がまた一つ実現した瞬間だった。私の想像をはるかに超えて、SIMON CUNDEYはその質問に即答した。「サービス&クオリティー」。その完結最短即答の衝撃。イギリスとはこういう国か。その深さと味わい、そして歴史と誇り。そのすべてをその時実感した。まさにヘンリープールを今に伝える伝道者、その人から直接に。。。
⇒HENRY POOLE in London

Henry Poole

Henry Pooleヘンリープールオーナー・SIMON CUNDEY

Henry PooleHenry Poole
Henry PooleHenry Poole

Henry Poole

今年のPITTIは不景気にも関わらず大勢の人でした

今年のPITTIは、大勢の人だな~というのが第一印象でした。相変わらず1月のイタリアは曇り空。気温は7度ぐらいだったでしょうか。コレクション内容は、昨年と極端に違った印象は受けませんでしたが、絶妙のバランスのコート類や美しいシャツ、そして色鮮やかなメンズ用マフラーやショールが目を惹きました。2年前からご縁を頂いているアルバザールのリーノさんや、ミラノの一流サルト(仕立て屋)にアドバイスを受けながらスーツ生地の傾向やディテールの構成など、いろいろ質問攻めさせて頂き有意義なPITTIでございました。今年の仕入れの、目玉はなんといっても冬用のショール+マフラーです。ペルージャの職人さんと提携して美しいショールの仕入れをさせて頂きました。今年の夏の後半には皆さまにご提案できると思います。

帝王チロ・パオーネ氏からの洗礼

日本でも服好きのかたならもちろんご存知でしょう。イタリアを代表する超高級紳士服ブランド「Kiton」の存在を。この度、クラシコ イタリアの帝王・Kiton創始者のチロ・パオーネ氏とお話しさせて頂く機会を頂きました。毎年PITTIでお見かけするチロ・パオーネ氏でしたが、いつも取り巻きが厳重で近くにも寄れない雰囲気なのです。世界中のファッション関係者が彼に挨拶したり、彼の手の甲にキスをするために彼の横に並び膝をつきます。今回も私は遠くから御姿を拝見していました。するとチロ・パオーネ氏と目があったと思ったら、手招きして下さっているではありませんか。近づいて行くと取り巻きの方に一度止められたのですが、パオーネ氏がずっと手招きして下さって御膝元まで行くことができました。日本で仕立て屋として頑張っています。と伝えると、「頑張りなさいね」と私の頭を数回なでで下さいました。私にとってはローマ法王から洗礼を受けたような気分で、その後一日なんだか夢の中の世界にいるような気分で過ごしました。すでに神の領域に達しておられるチロ・パオーネ氏に心から感謝しています。

PITTIにてアルバザールのリーノ氏と

PITTIPITTI
PITTIPITTI



PITTIKitonの創業者チロ・パオーネ氏と

今年のPITTIは寒かったです

今年のPITTIは、昨年同様の雨模様。フィレンツェはこの季節よく雨が降ります。さ~て今年はどんな感動があるかとPITTI会場のバッソ要塞へと足を運びました。世界金融恐慌だというのに、いつもながらの変わらぬ盛況ぶり。そしてイタリア人達の華やかな色遣いのジャケットには、やはりこの国の力強さを感じざるをえませんでした。ポイントとして使う色としてはやはりパープル系が多く、マフラーやセーターの色に使われていました。ジャケットは定番の紺系を中心に今年はグリーンが目立ったな~。新しい定番としてこれなら日本でも大丈夫と思いました。ライトグレーのスーツや、ダブルのスーツも増えていました。イタリアでもジーンズスタイルはもう常識となり、ジャケット+シャツ+ジーンズはもう会場中いっぱい。でもみんなコーディネイトの巧みさでちゃんと個性を出していました。いろんなアイテムのインスピレーションとコーディネイトのポイントを勉強させられた収穫の多い今年のPITTIでした。

リーノさんとの出会い

雑誌レオンでもおなじみのミラノファッションの伝道師、アルバザールのリーノ氏とPITTIでお会いすることができました。昨年南麻布で、ばったりお会いし自己紹介などをさせて頂いたとき、来年のフィレンツェ(PITTI)で会えるといいですね。と言って別れたことを覚えてくださっていました。たった一度会っただけで半年も経っていたのに覚えて頂いていて光栄でした。今度は彼の経営するミラノ本店に誘われましたので、次回のミラノ行きの楽しみが一つ増えました。いろんなことを気軽に教えてくれるリーノ氏の人柄が嬉しかったです。

PITTIにてアルバザールのリーノ氏と

足の骨が折れても尚、オシャレせねば!!素晴らしいアルスターコートです
今年はこのグリーンジャケットに注目エルボーパッチは今年日本でも流行りそう



フィレンツェ・アルノ川の夕暮れクリックすると拡大

宝飾職人との出会い。

FIRENZE

5年前からフィレンツェを訪れるたびに、老舗の宝飾店のウインドーが気になっていた。今回の出張で思いきって店内に入ってみた。通常は鍵が締められている。店内にお店の人がいる時に戸を叩いて入れてもらうというシステムです。ちょっと日本では考えられませんよね。パリス・ヒルトンをはじめ世界中のVIPもご用達で、さまざまなイベントやセレモニーで、ご婦人方の胸をきらびやかに飾り立てる。この店はフィレンツェの中心街に小さく存在する。気をつけて通らないとすぐに通り過ぎてしまうぐらい目立たない店だ。シルバーの美しい加工品を手作りで作りだす店内には、貴金属を加工する職人台があり、多くの道具が立ち並ぶ。ハンドメイド王国フィレンツェが誇る名店といっていい。

行きつけのバールができました。

FIRENZEのBARにて

毎年訪れるフィレンツェにようやく行きつけのBARを見つけました。イタリア人はみんな行きつけの BARを持っています。その習慣が私の憧れでもありました。ようやく見つかったのです。さっそく毎日通いました。これから毎年行くたびに毎日通うつもりです。ちなみにエスプレッソ一杯がなんと1.5ユーロ。1ユーロ130円として約200円しかも日本とは比べ物にならない美味しさです!!